インターネットで何かを調べる際に、検索エンジンを利用して知りたい内容が検索できます。
この検索エンジンは、インターネットの玄関のような存在であり、インターネット上にある情報を検索できるシステムを示しています。
検索をする時「Google」や「Yahoo!」などを使用する方が多くなりますが、現在どの検索エンジンが高い支持率を得ているのでしょうか?
ここでは、日本国内の検索エンジンシェア率について解説するとともに、海外の検索エンジンについてもご紹介します。
検索エンジンについて知りたい方は参考にしてください。
2025年3月の検索エンジンシェア率
2025年3月の検索エンジンのシェア率(パソコン)は以下のとおりです。
1位:Google…74.2%
2位:Bing…17.8%
3位:Yahoo!…6.2%
圧倒的にGoogleを利用している方が多くなっています。
検索エンジンのシェア率(スマホ)
続いて、日本の検索エンジンのシェア率(スマホ)についての結果です。
1位:Google…85.6%
2位:Yahoo!…11.5%
3位:Bing…0.7%
パソコンとスマホでは、BingとYahoo!の順位が逆転しています。
多少のシェア率の変動はあるものの、パソコンと大きな差はありません。
検索エンジンのシェア率(タブレット)
続いて、日本の検索エンジンのシェア率(タブレット)についての結果です。
1位:Google…81.7%
2位:Yahoo!…12.0%
3位:Bing…3.4%
世界の検索エンジンシェア率はどうなっている?
世界の検索エンジンのシェア率はどうなっているのでしょうか?
2025年3月の検索エンジンのシェア率(パソコン)は以下のとおりです。
1位:Google…79.1%
2位:Bing…12.2%
3位:Yahoo!…3.0%
この結果から、日本と世界で大きな違いはありません。
世界の検索エンジンシェア率(スマホ)
続いて、世界の検索エンジンのシェア率(スマホ)についての結果です。
1位:Google…94.0%
2位:Yahoo!…0.7%
3位:Bing…0.6%
パソコンとスマホでは、BingとYahoo!の順位が逆転していますが、大きな変化は特にありません。
世界の検索エンジンシェア率(タブレット)
続いて、世界の検索エンジンのシェア率(タブレット)についての結果です。
1位:Google…90.0%
2位:Bing…5.3%
3位:Yahoo!…0.9%
世界の検索エンジンのシェア率に大きな変化はありませんが、日本の結果と世界の結果では2位と3位が逆転しています。
これらの結果から、上位3位は日本と世界がともに同じ検索エンジンが利用されていることがわかりました。
また、その中でも圧倒的なのがGoogleという結果になっています。
なぜGoogleが圧倒的な人気を誇っているのか?
日本に限らず、圧倒的な検索エンジンシェア率が高いのは「Google」という結果になりました。
なぜ、「Google」は世界で圧倒的なシェア率を誇っているのでしょうか?
理由についてみていきましょう。
歴史が長い
Googleは、スタンフォード大学の博士課程に在籍中だったラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏が設立したことで誕生しました。
10の100乗を意味する「Googol(ゴーゴル)」で決めていたのですが、スペル間違いで「Google(グーグル)」になったと言われています。
検索エンジンはインターネット上にある情報を探すためのシステムであり、パソコンに限らずスマホやタブレットからも利用できます。
調べたい言葉を検索窓に入力すると、回答となるサイトやページ、画像などが表示される仕組みです。
インターネットが普及し始めた2000年代前半までは、ディレクトリ型といってゲーム、ビジネス、料理などのカテゴリーからユーザーが見つけたい情報を探すタイプの検索エンジンでした。
さらにサイト登録者はそれぞれのカテゴリーにサイトを登録しなければなりませんでした。
しかし、時代が進むにつれて人が手作業で行うのが難しくなっていき、現在ではロボット型の検索エンジンが主流になりました。
ロボット型なら自動的に情報を収集し、検索キーワードに応じた適切な検索結果を表示できるようになったのです。
このような仕組みから検索エンジンが普及し始めたのですが、Googleはアルゴリズムの導入によって検索結果の質が向上したり、膨大なデータを短時間で処理して瞬時にユーザーに結果として提供したりするなど、技術的な革新によって評価を得ています。
知名度がある
検索エンジンのシェア率が高いGoogleは、知名度による人気も大きいとされています。
世界中でGoogleの知名度は最も高く、インターネットの使い方をよく理解していない場合でも直感的に利用しやすくなっているのも特徴です。
また、できるだけ安全性の高い検索エンジンを使いたいと考える場合にも、知名度の高さが安心感になることから一定のシェア率が保持できると考えられます。
サービス展開している地域が多くなっている
Googleは、幅広い国や地域でも展開しているため、高いシェア率があると言われています。
検索エンジンは各国によって利用されているものが異なる場合もあります。
しかし、Googleはアメリカ、アジア、ヨーロッパ、北欧などをはじめとする世界どこでも利用できるのも大きなポイントです。
精度が高い
Googleは、独自のアルゴリズムによって常にユーザーに最適な情報が提供できます。
ユーザー中心の使いやすく、わかりやすいデザインや広告とのバランスなども利用者が増えるきっかけとなっているのです。
ユーザーが探している情報を表示することに長けていて、ページの読み込み速度の短縮や画像の安定性などのアップデートもよく行われています。
Googleを使った検索を「ググる」と言うほど検索エンジンの定番となる存在です。
ウェブページ以外にも画像、動画、地図、ニュースなどの検索も可能です。
iPhoneではデフォルト
検索エンジンとして高いシェア率を誇るGoogleは、iPhoneシリーズでは検索エンジンのデフォルトとして設定されています。
iPhoneは世界中で多くのユーザーが利用しているスマホであり、日本をはじめとする世界各国でファンが多くいます。
このiPhoneのデフォルト設定にしていることで、Googleは常に身近な存在となっていくことは間違いないでしょう。
Yahoo!の特徴は?
Googleに次いで知られている検索エンジンが「Yahoo!」です。
1994年にスタンフォード大学の学生ジェリー・ヤンとデビッド・ファイロによって構築されたウェブディレクトリです。
「Jerry and David’s Guide to the World Wide Web」と名付けられて後に「Yahoo!」に改名され、現在も利用されています。
日本では、1996年に「Yahoo!JAPAN」として登場しました。
「Yahoo!」はGoogleの検索エンジンをベースとして構築されているため、実際の仕組みはGoogleと似たものを持っています。
また、検索エンジンだけでなく検索ポータルサイトの役割もあり、ニュース、天気、知恵袋、メールなどのコンテンツも提供されているのです。
Bingの特徴は?
「Bing」は、Microsoft社が提供している検索エンジンです。
Windows10以降のパソコンでは、デフォルトのブラウザにされているため、利用している方も多いでしょう。
独自の検索技術を用いていることから、GoogleやYahoo!とは異なる検索結果を表示しているのが特徴です。
Bingのアルゴリズムは、検索キーワードやページ内でのコンテンツとの関連性、コンテンツの品質やドメインの信頼性、最新情報か更新で最新情報へ切り替わっているかどうかなどを含めて検索順位を決定しています。
また優れた画像検索機能や時間指定アイコンを使って○時間以内、○月○日などの期間を指定して検索も可能です。
独自の特徴を持つからこそ、一定のシェア率を誇っているということです。
世界の検索エンジンのシェア率は?
検索エンジンのシェア率は、Google、Yahoo!、Bingがトップとなっていますが、世界中にはこれ以外の検索エンジンもあります。
また、国によって利用されている検索エンジンも異なります。
ここでは、世界の検索エンジンのシェア率や特徴をご紹介します。
YANDEX
「YANDEX(ヤンデックス)」はロシアの検索エンジンです。
メール、翻訳、地図などの一般サービス以外にもゲームアプリの検索も可能です。
Baidu
中国の百度(バイドゥ)が提供しているのが「Baidu」です。
中国では、自国で作られたネットサービスが重視されやすい傾向なので、中国では「Baidu」のシェア率が高くなっています。
DuckDuckGo
アメリカの「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」は、プライバシー保護を重視した検索エンジンとして人気が高まっています。
同じ方針を掲げているウェブブラウザ「Vivaldi(ヴィヴァルディ)」のデフォルトに設定されていて、個人情報についての扱いを強化したい方に注目されています。
CocCoc
ベトナムの企業が運営している検索エンジンが「CocCoc(コックコック)」です。
検索機能よりもファイルダウンロードが強みで、高速で完了させる機能があります。
NAVER
「NAVER(ネイバー)」は、韓国でトップクラスのシェア率を誇る検索エンジンです。
一般的なWeb検索に比べてナレッジ型Q&Aやブログ、ニュース記事などを重視しています。
ポータルサイトとしての機能も持ち合わせており、検索以外のニュースや天気情報、辞書など幅広く活用されています。
現在4,200万人以上ものユーザーが登録しており、1日で1,600万人もアクセスしているほど、よく利用されている検索エンジンです。
Ecosia
「Ecosia(エコジア)」は、ドイツ・ベルリンの企業によって開発された検索エンジンです。
Ecosiaから検索をするだけで植樹活動ができるというもので、収益の約8割が植樹活動に役立てられています。
Ecosiaが誕生したのが2009年12月ですが、2021年までに約1億1,000万本以上もの植樹を行ってきました。
サイトの日本語対応はされていないものの、検索自体は日本語で行うことができます。
間接的に環境保全へ貢献できることから、日本国内でも注目されている検索エンジンです。
今回は、Googleを含む検索エンジンのシェア率について解説してきました。
Googleは世界的にシェア率の高い検索エンジンです。
長年圧倒的な支持を得ているため、検索することを「ググる」ということもあります。
しかし、国が変われば利用されている検索エンジンが異なるケースもあります。
何気なく使っていた検索エンジンが何かを再確認して、この機会に使いやすい検索エンジンを探してみるのも良いでしょう。