インターネットを活用した集客は、現在どの業界・業種でも欠かせない戦略になっています。
しかし、Web集客の手法は多岐にわたっており、結局どれが自社に合っているのかわからないと感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、代表的なWeb集客の方法と特徴を解説しつつ、自社に適したWeb集客の方法の選び方についてもご紹介します。
Web集客にはどのような方法があるのか、また選び方について知りたい人はぜひ参考にしてください。
Web集客の方法と特徴
Web集客には様々な手法がありますが、それぞれ特徴やメリット・デメリットなどが異なります。
ここで、代表的なWeb集客の手法とその特徴について解説していきましょう。
SEO対策
SEO対策とは、検索エンジンの検索結果ページで自社サイトを上位に表示されるようにするための対策を指します。
SEO対策にもサイトの中を調整して検索エンジンに評価されやすくする「内部施策」と、外部リンクを獲得して評価されていることをアピールする「外部施策」、高品質かつ有益なコンテンツをつくって上位に押し上げる「コンテンツSEO」があります。
上位表示されるようになれば、特定のキーワードで検索したユーザーが自社サイトにアクセスしてくれる可能性が高まり、CV率の向上にもつながります。
また、広告費をかける必要がなく、人件費だけで集客することが可能です。
ただし、SEO対策は手間と時間がかかりやすく、成果が出るまで最低でも半年はかかるとされています。
MEO対策
MEO対策とは、Googleマップに自社の情報を表示させやすくするための施策です。
例えばユーザーが飲食店を探している場合、Googleで「○○(地域名)レストラン」などで検索をかけます。
この時、サイト上位よりもさらに上部、または画面右側にGoogleマップが表示され、お店の様々な情報が見られるようになっています。
MEO対策によってGoogleマップに表示されやすくなれば、自社・店舗への誘導もしやすくなります。
MEO対策の注意点としては、良い口コミが多ければ信頼度はどんどん向上していくものの、悪い口コミが増えてしまった際に信頼度が失われてしまうので注意が必要です。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索結果の上部に表示される、キーワードと連動して掲載される広告です。
キーワードを検索した際に一番上または一番下に表示されることから、上位サイトよりも目につきやすいのが特徴と言えます。
クリック単価制が採用されており、ユーザーが広告をクリックした段階で始めて広告費が発生するため、少額から始めやすいです。
ただし、キーワードごとにオークションが行われており、競合が多いキーワードだとクリック単価が上がってしまう場合もあるので注意してください。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやスマホアプリなどの広告枠に自社の広告を表示させる方法です。
「バナー広告」とも呼ばれている広告で、Google(GDN)やYahoo!(YDA)が提供する広告枠があります。
テキストによる広告はもちろん、画像や動画なども表示できるため、インパクトのある広告にして多くのユーザーにアピールすることもできます。
また、興味・関心があるユーザーだけでなく、潜在層にも訴求できるのは大きなメリットです。
デメリットとしては、視覚的なインパクトを与えられるものの、だからといってCV率が向上するわけではない点が挙げられます。
SNS運用
企業がSNSアカウントを作成し、様々な情報を発信することで集客を行う方法です。
SNSはWebサイトとは異なり、情報発信が一方通行にならないという特徴があります。
そのため、SNSを活用して情報発信するだけでなく、顧客とコミュニケーションをとることも可能です。
また、SNSは拡散性の高さからユーザーが面白いと感じた情報は瞬く間に拡散され、会社や商品・サービスの認知度を一気に高められるというメリットもあります。
ただし、その拡散性の高さによって不適切な投稿や不祥事が起きてしまった際に、炎上するリスクも高まるので注意が必要です。
オウンドメディア
オウンドメディアは、自社のコーポレートサイトとは別で運用しているメディアサイトを指します。
例えば手掛けている事業に特化して紹介しているWebサイトや社内ブログ、役立つ情報を掲載したコラムサイトなどが挙げられます。
オウンドメディアのメリットとして、有益なコンテンツが蓄積されていき、潜在層の目に留まりやすくなる点があります。
継続的にコンテンツを発信し続けていくため、最初はあまり成果を感じられないかもしれませんが、長期的に集客効果が見込めるようになっていきます。
注意すべきポイントは、成果が出るまでに時間がかかってしまうことと、質の高いコンテンツを作り続けていかなくてはならないことです。
質の高いコンテンツを作成するためには、専門的な人材も必要となってきます。
プレスリリース
プレスリリースは、企業が新たな取り組みやサービスを提供する際に、企業が公表する文書です。
自社サイトから発信するケースが多いですが、プレスリリースに特化したプラットフォームや紙媒体のメディアを活用する場合もあります。
プレスリリースは多くの人の目に触れやすいことから、高い集客効果が期待できます。
また、プラットフォームに情報を掲載することによって外部リンクを取得でき、SEO効果も高まるでしょう。
プレスリリースを掲載する際には情報に間違いがないことを徹底してチェックし、また広告的な表現を避けることが重要です。
メルマガ配信
メルマガは、すでに会員登録をしている顧客や見込み顧客に対して、定期的にメールを配信する手法です。
メールには新商品に関する情報やお得なキャンペーン・イベント情報などを記載し、URLも載せてホームページへのアクセスにつなげます。
メルマガに登録している人はそもそも商品・サービスに興味を持っている人の可能性が高いことから、CV率の向上につながりやすい点がメリットです。
デメリットとしては、メルマガの開封率が低く、必ずしも成果につながるわけではない点が挙げられます。
Web集客の方法を選ぶポイント
ここまで多岐にわたるWeb集客の手法についてご紹介してきましたが、実際に選ぶとなると何が自社に適しているのか迷ってしまうものです。
効果的なWeb集客の方法を見極めるためには、以下のポイントを押さえておく必要があります。
目的を明確にする
まずは、そもそもなぜWeb集客を行っているのか、その目的を明確にすることが大切です。
企業や各事業によって目的は違ってくるでしょう。
例えば「新規顧客数を増やしたい」「資料請求数を増やしたい」「商品の認知度を拡大させたい」などが挙げられます。
どういった目的を達成したいかによって適切な手法も異なってくるので、まずは目的を明確にしてみてください。
ターゲットを設定する
目的が定まったら、自社の顧客や見込み顧客になりそうなユーザーはどんな人なのか、ターゲットを明確にすることも重要です。
具体的なターゲット像を作り上げることで、そのターゲットに響くWeb集客の施策や集客経路、キーワードなどがイメージしやすくなります。
過去の販売履歴やこれまで自社の商品・サービスを利用した顧客の情報などをチェックしてみると、ターゲットも設定しやすくなるでしょう。
今回は、Web集客の代表的な方法について詳しく解説してきました。
今回ご紹介した集客方法はあくまで一例であり、他にも様々な手法が存在します。
Web集客の方法ごとに異なる特性を理解した上で、自社に適した方法を選定すればWeb集客の成果にもつながりやすくなるでしょう。