スマホを使用していると、何かを知りたいタイミングで関連する広告や情報が出てくることがありませんか?

ネットでも「スマホが広告展開を目的に会話を盗聴している」という内容を目にする機会もあり、本当であればプライバシーの侵害ではないかと感じるでしょう。

そこで、本当にGoogleのスマホマイクは会話を盗聴している可能性があるのかを調べてみました。

スマホマイクから会話が盗聴されているのか気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

スマホのマイクで盗聴されているって本当?

 

日常生活に欠かせないスマホですが、実はマイクで盗聴されて情報を盗まれているのではないかと感じている方が多くいます。

これは単なる噂と受け取る方もいますが、話題になっていたものが広告に表示されたり、会話していた内容に関係するものが出てきたりしたことで、盗聴を疑う可能性があるようです。

本当にスマホのマイクで会話を盗聴し、これらのデータを広告会社に提供しているのでしょうか?

もし盗聴していると考えた場合、どのような理由が考えられるのかをみていきましょう。

 

 

興味、関心、購入履歴などの把握

 

日々利用しているスマホを通じて、気になるものを検索したりWebサイトに訪問したり、買い物したりすることが多いでしょう。

これらの訪問履歴、購入履歴、検索履歴などから興味や関心のある分野を把握して、データとして蓄積していきます。

これによって、自分に合った広告やSNSなどの投稿が表示される仕組みになっているのです。

実際にインターネットでは、日常的にリターゲティングという手法が活用されていて、特定のサイトに訪問した人にだけ広告を配信する仕組みが用いられています。

この手法によって、特定の相手にのみ接触回数を増やして購入などのアクションを起こしてもらうためです。

 

 

音声アシストを通じたデータ収集

 

現在スマホには、様々な音声アシスト機能が搭載されています。

iPhoneなら「Hey Siri」、Amazon Echoなら「Alexa」、Googleなら「OK Google」の一言で音声検索や指示を受けてくれるのが特徴です。

他にも、アプリの通話サービスやWeb会議サービスなども利用されていることから、音声データ収集の機会が増えています。

2019年には、アメリカの巨大IT企業で利用者の音声データを不正に集めて外部委託という形で漏洩した事件もあり、音声アシストを通じて集めたデータが利用されている可能性は全くないとは言い切れないでしょう。

 

 

海外ではプライベートな会話が売られていた?

 

2024年には、アメリカでテレビ、新聞、ラジオなどを展開している「コックス・メディア・グループ(CMG)」がユーザーの会話を基にしてスポンサーにターゲット広告を売り込んだことが明らかになっています。

ニュースサイトが伝えた内容では、アクティブリスニングを用いたものであり、プライベートな会話を聞き取ったものは本人の許可なく利用するため、プライバシーの侵害であると話題になったのです。

これを報じたメディアでは、証拠となるCMG社のクライアント向け資料を入手したとしています。

記載されていた資料には、スマートフォンで会話を聞くことでユーザーの関心がリアルタイムでわかるデータが取得できること、音声データと行動データを組み合わることで市場の消費者に対して的確な訴求が可能であること、多くのソースからデータを集めてターゲティング、パフォーマンスを向上させていることなどが書かれていたとしています。

さらに、このユーザーの情報源にはFacebookやその他多数のサービス名や企業名が記載されていたことから、スマートフォン以外にもスマートデバイスからの音声アクセスをしていた可能性も考えられています。

これらの資料の内容から、企業がユーザーの許可を得ずに無断で盗聴しているという疑惑がありました。

実際に、2010年代からネット上では度々自分にぴったりの広告がタイムリーに表示されることから盗聴の可能性を疑っていたユーザーも多く、さらにこの疑惑以前にも2019年にアメリカの巨大IT企業の事件があったことで、ますます疑心暗鬼になった方もいるようです。

情報源とされたFacebookやその他多数にサービス、企業はCMG社との関係性を否定し、距離を置く姿勢を取る結果となりました。

なお、CMG社は盗聴疑惑に関して「会話の内容を聞いたことはない、第三者がデータを集めて匿名化し、暗号化した広告掲載に使えるものにアクセスしたこともない」と完全否定しています。

 

 

盗聴は現実的ではない!?その理由は?

 

これまで盗聴疑惑が海外で何度も話題になっていますが、実際に盗聴したデータを集約して利用するのは現実的でしょうか?

実は、会話を録音してそのデータを集約して広告に用いることは現実的ではないという考えもあります。

ここでは、その理由についてみていきましょう。

 

 

実はコストが膨大になる可能性がある

 

スマホなどで会話を録音し、それを解析してデータとして集約して広告に用いるのは膨大なコストがかかります。

人が話す内容を全て録音するには数GBのデータが発生し、それを全世界のスマホで行うとすれば、既にサーバーはパンク状態になってしまいます。

さらに、音声をテキスト化してその内容から特定の広告などのターゲティング情報に変えるには人間の力だけでは難しく、高性能なAI技術などを用いなければ難しいでしょう。

また、スマホのマイクが常に動作していれば、バッテリーの減りが激しいため、すぐに気が付きます。

これらの理由から情報収集は非常に困難であると言えるでしょう。

 

 

スマホは盗聴を防ぐ仕組みが構築されている

 

iPhoneやAndroidでは、アプリがマイクやカメラを使用する際に通知を出す仕組みがあります。

iPhoneでは、マイク使用時には画面右上にオレンジ色のランプが点灯し、使用中であることがわかるようになっているのです。

さらにバックグラウンドで無許可の録音が制限されているので、所有者に知らせることなくアプリを通じて会話を録音することはできません。

 

 

効率的な方法が他にあるから

 

会話を録音してデータを集約する方法は、膨大な費用がかかるため現実的ではありません。

それなら、もっと効率的かつ具体的な方法でデータを集約することができます。

例えば、SNSの投稿や「いいね」などのアクション、位置情報、検索履歴、閲覧履歴などを活用すれば、通信費などの費用をかけて盗聴せずに有益な情報を入手できます。

実際に盗聴は犯罪行為であり、リスクも高いです。

発覚した場合は、企業や個人に巨額の罰金があるだけでなく、信用問題に発展するのは間違いないでしょう。

このようなリスクを犯してまでデータを集めなくても、効率的な方法を活用すればユーザーの興味を予測できるのです。

 

 

設定を見直して情報を守ろう

 

プライベートな会話を誰にも知られたくない場合は、スマホの設定を見直して情報を守るようにしましょう。

以下の方法から設定を変更してみてください。

 

 

Android

 

Androidでは、セキュリティとプライバシー設定で潜在的なリスクの有無やセキュリティとプライバシー改善のための推奨事項が確認できます。

「設定アイコン」→「セキュリティとプライバシー」を選択し、セキュリティとプライバシーのオプションを確認してください。

「セキュリティとプライバシー」のページ上部でアラートがない場合は問題なく使用できます。

警告またはアラートがある場合は、デバイスが危険な状態になっている可能性があるのでリスクの説明を確認してみましょう。

 

また、スマホの設定で「Google」→「すべてのサービス」を選択し、「検索、アシスタントと音声」→「Google アシスタント」を選びます。

「全般」を選択し、「Google アシスタント」のボタンをオフにします。

「Googleアシスタント設定」→「アシスタントでのデータ」を選択し、「音声録音」をオフにすれば今までの録音データの削除も可能です。

 

 

iPhone

 

iPhoneでもSiriを使った検索をオフにすることで、音声による機能を停止できます。

「設定」→「Siriと検索」を選択し、Siriに関する項目をオフに切り替えます。

続いて「プライバシーとセキュリティ」→「解析と改善」を選択し「Siriと音声入力の改善」をオフにします。

マイクのみのアクセスを禁止する場合は、「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」で確認してみてください。

 

 

Alexa

 

自宅でアレクサを利用している場合は、Alexaから設定を見直してみましょう。

「「その他タブ」→「設定」→「Alexaプライバシー」→「Alexaデータを管理」を選択します。

「Alexaの改善に役立てる」をオフにすると、音声録音機能がなくなります。

 

 

アプリのチェック

 

普段使用しているアプリの設定で「マイク」の項目がオンになっているものは「オフ」に切り替えてみましょう。

本来、マイクを使わないアプリにも関わらず、マイクの設定がオンになっているかもしれません。

マイクの設定を切ると、アプリが正常に動作しないという場合は「アプリの使用中のみ許可」を選択するとアプリ使用時以外にマイクがオンになりません。

 

 

セキュリティアプリの活用もおすすめ

 

パソコンには入れているものの、スマホにはセキュリティアプリを使用していない方もいるでしょう。

知らないうちに情報が漏れないか不安という場合には、セキュリティアプリの使用も検討してみてください。

iPhoneはセキュリティが非常に高いため、専用のセキュリティアプリを取り込まなくても問題ありませんが、Androidの場合は大きくリスクを軽減してくれるでしょう。

しかし、セキュリティアプリには無料のものから有料のものまであり、選び方によっては失敗してしまう可能性があります。

無料ならアバスト、マカフィー、有料ならウイルスバスター、ノートンなど知られているものを選ぶのがおすすめです。

 

 

 

スマホはとても便利なものですが、一歩間違えてしまうと情報漏えいの可能性があります。

特にマイク機能は過去に盗聴疑惑もあったことから、定期的に設定を見直して確認すると安心でしょう。

それでも不安な場合は、セキュリティアプリを活用してみるのもおすすめです。