口コミやレビューに対する対策や集客について考えた際に、よく目にするのが「風評被害対策」や「MEO対策」です。
これまでに具体的な対策をしてこなかった場合、対策方法について不明な点がある方も多いでしょう。
そこで今回は、風評被害対策とMEO対策の違いを解説するとともに、それぞれの具体的な特徴についてご紹介していきます。
ブランドイメージを守るため、ネット社会において有効なマーケティング方法を見出すためにも、ぜひ参考にしてみてください。

風評被害対策とMEO対策の違い

風評被害対策は、ネット上における根拠のない噂やデマ、誹謗中傷などを除去し、個人や企業のブランド価値や信用を守る活動を指します。
一方、MEO対策は、Googleマップ検索において自社情報を上位表示させて、認知度拡大や来店促進を狙う施策を指します。
風評被害対策は、マイナスをゼロにする防御的な対策で、反対にMEOは集客が目的となるためゼロをプラスにする攻撃とも言える対策です。
主な違いは以下の通りです。

風評被害対策 MEO対策
目的 信頼回復や悪評の拡散防止 来店や問い合わせ数の増加
対象 サジェスト

口コミサイトや掲示板のネガティブな情報

Googleマップの検索順位

ローカル情報

施策内容 記事や口コミの削除依頼

サジェストの非表示化

逆SEO など

口コミの返信

店舗情報の拡充

画像の投稿 など

メリット ブランドイメージの低下を防げる 地域ユーザーの認知拡大や来店促進

風評被害対策の特徴

ここからは、防御と言える風評被害対策の特徴について具体的に解説していきます。

風評被害対策とは

インターネット上にある根拠のない噂や誹謗中傷、間違った情報などによって、個人や企業が経済的・社会的な損失を受けることを風評被害と言います。
SNSの普及によって情報が瞬時に拡散されるようになったため、ネガティブな情報が広がればブランドイメージの低下や顧客離れ、売上の減少などのリスクがあり、最悪の場合は廃業にまで追い込まれる危険性もあります。
被害を防ぐため、企業を守るためにも、被害を守るための対策が不可欠です。

風評被害の具体例

風評被害は様々な企業やお店で発生しています。
その具体例は以下の通りです。

・デマの拡散
単なるデマがネット上やSNS上に拡散したことで、被害を受けたケースもあります。
例えば、商品に対する異物混入騒動が起きた際、名前が似ている無関係の食品会社が誤解されたことで被害を受けたことがあります。
その他にも、「○○銀行が倒産する」といった噂が拡散され、実際に預金が引き出される事態に発展したケースもあります。

・アルバイトによる不適切な行為
飲食店やコンビニなどで働くアルバイトが勤務中に食材や食器などを汚す動画がSNSに投稿され、営業停止や信頼の失墜に追い込まれた、いわゆるバイトテロ行為はニュースでも話題となっています。

・災害によるデマ
震災後、「動物が逃げ出した」「有害物質が食品に含まれている」といった偽の情報が拡散し、被害を受けた企業は多くいます。
また、遊覧船の沈没事故が発生した際には、関係のない全国にある遊覧船を取り扱うお店で、予約がキャンセルされた事案もあります。

風評被害に対する具体的な対策

風評被害対策を、事前・発生後、それぞれ2つに分けて具体的に解説していきます。

◎事前対策
風評被害を防ぐための対策が事前対策です。

・ガイドラインの策定
ネットやSNSの利用に関するガイドラインの策定は、風評被害の予防に役立ちます。
例えば、SNSの利用に関するルールを明確化すれば、不適切な情報発信による炎上騒ぎを防ぐことができます。
内容としては、個人情報や機密情報、誹謗中傷や差別的表現などの禁止、炎上リスクや著作権、肖像権などの注意喚起、炎上が発生した際の対応手順などです。

・監視体制の構築
手作業での監視は膨大な時間と労力を費やすため、通常業務に支障をきたす可能性があります。
自社に関連する情報をリアルタイムで監視するツールを導入すれば、炎上の要因となる投稿を早期発見するために役立ちます。
また、モニタリングを委託することも可能です。

・チームの編成
情報収集や分析担当、対応方針を決定する人材、情報発信をする担当、関係各所との連携を担当する人材など、役割分担を事前に決めておくと、問題が発生した際に迅速に対応できます。

◎発生後の対策
風評被害が発生した時には、被害の拡大を最小限に抑えるためにも迅速な対応が不可欠です。
事後対応では、以下のような方法で問題の収束や信頼回復に努めていきましょう。

・状況の把握
問題となる投稿がされている場所、情報が拡散されている場所、その内容や拡散度合いなどを調査していきます。
調査した内容によって、事後対応が変わるため迅速かつ入念な調査が必須です。

・情報発信
問題となる内容が事実とは異なるものであれば、自社サイトやSNSを活用して正しい情報を迅速に発信します。
拡大を防ぐ役割があり、丁寧な発信を心掛けることでより早い信頼回復につながります。
また、内容が事実で自社に非がある場合には謝罪が必要です。
焦って不適切な謝罪文を出せばさらなる炎上を招くため、弁護士といった専門家に相談するのがおすすめです。

・削除要請
ネガティブな投稿がされているサイトの管理者に対して投稿の削除を依頼します。
また、悪質な内容に関しては法的措置を検討することも可能です。

・再発防止策
監視体制や緊急時の対応、情報発信体制などの見直しを図り、必要に応じて強化する必要があります。
ガイドラインやソーシャルメディアポリシーなどのルールも同時に見直し、改定することで同様の問題を繰り返さない体制を構築できます。
信頼回復にもつながります。

・逆SEO対策
自社に関するポジティブな情報を上位表示させてネガティブな検索結果を押し下げる施策が逆SEO対策です。
専門的な知識や技術を持った専門の業者に依頼すると、より効果的です。

MEO対策の特徴

続いて、攻撃先となるMEO対策について具体的に解説していきましょう。

MEO対策とは

Googleマップ検索において、店舗や企業情報を上位表示させるマップ検索エンジン最適化をMEOといいます。
例えば、Googleマップ上で「和食 東京」と検索すれば、いくつかの候補が表示されます。
この表示順位を上げることができれば、より多くのユーザーに認知してもらえるので集客につながります。
MEO対策は、Googleマップ検索での上位表示を狙う施策となり、レストランや飲食店、クリニックや美容院など、実店舗を持つ地域密着型ビジネスにおすすめの対策方法です。

MEO対策の具体的な方法

MEO対策の流れを解説していきます。

①Googleビジネスプロフィールへの登録
MEO対策で欠かせないのがGoogleプロフィールの登録です。
登録は無料ですることができ、情報を最適化すれば上位表示を目指せます。
登録が必要な基本情報は以下の通りです。

・ビジネス名
・カテゴリ
・店舗やオフィスの有無
・住所
・電話番号
・ホームページのURL

正確に記載して登録しましょう。
また、登録にはオーナー確認が必要です。

②キーワードの設定
MEO対策ではキーワードの設定が重要です。
例えば、新宿駅の近くにあるカフェであれば、「新宿駅」と「カフェ」がキーワードになります。
また、お店の特徴となる「個室」や「子連れ歓迎」をキーワードとして設定すれば、より具体的な検索ニーズに応えることが可能です。
検索ボリュームの少ないキーワードを選べば競合が少ないので上位表示を狙いやすくなります。
キーワードを設定したら、Googleビジネスプロフィール内に自然な形で、設定したキーワードを散りばめましょう。

③投稿機能の活用
投稿機能を活用すれば、店舗から情報発信ができます。
臨時休業のお知らせや期間限定メニューの案内、セール情報など、あらゆることを伝えられます。
投稿では、テキストだけではなく写真も使用できるため、活用するとより効果的に宣伝ができます。
また、Googleからは「新しい情報を更新し続けるコンテンツ」として評価されやすくなるので、小まめに更新することが大切です。

④口コミを増やす施策
口コミはGoogleが知名度を判断するための材料の1つです。
口コミの数が多かったり、口コミの評価が高かったりすれば、知毎度が高いとGoogleは判断するため上位表示を狙えるようになります。
会計をする際に口コミ投稿を依頼する他、顧客の見える範囲に口コミ投稿を依頼するポップを掲載するといった施策を検討しましょう。
また、投稿された口コミに対しては返信を徹底すると、顧客からの印象がアップします。
悪い口コミが投稿された場合でも、誠意を込めて返信をすれば良心的なイメージを残せるはずです。

 

風評被害対策もMEO対策も、マーケティングにおいて欠かせない施策です。
どちらか一方のみの施策を実行するのではなく、同時に行うのも有効です。
例えば、MEO対策を行っていく中で口コミを増やそうと考えれば、ネガティブな口コミが投稿される可能性もあり、場合によっては風評被害に発展するリスクもあります。
そのため、MEO対策で上位表示を狙いながらも同時に風評被害対策で口コミの管理を行えば、リスクを抑えながらWebマーケティングを進められます。
より良い効果を導き出すためにも、ご紹介した内容を参考にしながら対策を施してみてください。