Webメディア運営やコンテンツ制作の現場では、SEO対策の重要性がますます高まる一方で、タイトルの最適化やディスクリプションの作成、キーワードの自然な挿入といった作業に多くの手間と時間がかかっています。

そんな中、注目されているのがChatGPT APIを活用したSEOの自動最適化です。

CMS(コンテンツ管理システム)と連携することで、コンテンツ作成のタイミングで自動的にSEOに強い要素を生成・補完することが可能になります。

そこで今回は、ChatGPT APIを活用してSEO作業を自動化させる方法をご紹介します。

SEO作業の負担を軽減し、質の高いコンテンツ制作を効率化したい方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

SEO作業を自動化させるメリット

 

AI技術を活用してSEO作業を自動化させると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

まずは、SEO作業を自動化させるメリットについて解説します。

 

 

コンテンツ制作の工数を減らせる

 

AIには高度な自然言語処理技術(NLP)が活用されており、自動で違和感のない文章を生成することができます。

そのため、これまで1時間かかっていたコンテンツ制作をわずか数分で終わらせることも可能です。

コンテンツ制作に使っていた工数や時間を短縮できることから、コア業務にも集中できるようになります。

 

 

人件費を削減できる

 

SEOコンテンツを制作する場合、ライターや編集者などが必要となり、その分人件費もかかってしまいます。

特に大量のコンテンツを制作したい場合は期間も要することになるため、最終的にかなりの人件費がかかってしまうことも予想できます。

AI技術を活用してSEO作業を自動化させれば、少ない人数でも効率的に大量のコンテンツを制作することが可能です。

 

 

対策すべきキーワードが選定しやすくなる

 

AIは大量のデータを処理して自動で生成してくれることから、わざわざキーワード分析をする手間も省けます。

例えば「○○について関連するキーワードを20個出してください」と指示をすれば、AIが関連するキーワードを提案し、それを参考にしながらコンテンツを制作できます。

ただし、SEOに有効な関連キーワードを出すためには、プロンプトを工夫する必要があります。

 

 

ChatGPT APIとは?基本の仕組みとできること

 

CMSにSEO作業を自動化させる機能を追加したい場合、ChatGPT APIを活用するのがおすすめです。

ここでは、ChatGPT APIの特徴やできることを解説します。

 

 

ChatGPT APIの特徴

 

ChatGPT APIは、ChatGPTを運営するOpenAIが提供するAPIサービスです。

APIとは、異なるシステム・アプリ間でデータや機能を共有するためのインターフェースを指します。

本来システムに搭載された機能はそのシステムでしか使えません。

しかし、API連携によって外部のシステムやアプリにも別のシステムの機能を活用できるようになります。

ChatGPTも以前までブラウザからの利用しかできませんでしたが、OpenAIがAPIをリリースしたことにより、他のシステムやアプリとChatGPTを連携させ、そのシステム・アプリ内でChatGPTの機能が使えるようになりました。

 

 

ChatGPT APIでできること

 

ChatGPT APIは基本的に自然言語処理機能に特化しており、幅広いタスクに応用できます。

主にChatGPT APIによってできることは、以下のとおりです。

 

・文章の作成や要約、添削

・言語翻訳

・情報検索

・プログラミングコードの作成(Pythonなど)

・チャットボットや会話型エージェントの開発

・文字起こし

・企画のたたき台 など

 

 

ChatGPT APIで自動化できるSEO最適化項目

 

ChatGPT APIを活用すれば、CMSにおける日常的なSEO作業の多くを自動化できます。

ChatGPT APIで特に有効に活用できる3つのSEO最適化項目について解説します。

 

 

タイトル・ディスクリプションの自動生成

 

SEO対策において基本的かつ重要なのが、「タイトルタグ」と「メタディスクリプション」です。

これらは検索結果に直接表示される要素であり、クリック率や検索順位に大きな影響を与える要素になります。

ChatGPT APIを使えば、コンテンツ本文や要点をもとに、検索意図にマッチした自然なタイトルや読み手の関心を引くようなディスクリプションを自動的に生成することが可能です。

適切なプロンプト設計により、キーワードの自然な含有や文字数の制限(タイトルは30文字前後、ディスクリプションは80~120文字など)も考慮した文章を生成することも可能です。

 

 

キーワードの自然な挿入と過剰最適化の回避

 

SEOにおいては、ターゲットキーワードを本文中に適切に配置することが求められますが、手動で挿入すると「不自然な文章」や「キーワードの詰め込み(過剰最適化)」になりがちです。

ChatGPT APIを利用すれば、指定したキーワードをもとに、自然な文脈でキーワードを挿入する文章への書き換えも可能になります。

不自然な文章は読みづらくなり、ユーザー体験を損ねてしまう可能性が高いです。

そのため、ChatGPT APIを活用して検索エンジンにも評価されるコンテンツに仕上げていきましょう。

また、キーワード密度の調整や類義語の提案もできるため、より多角的なSEO対策も取り入れられます。

 

 

構造化見出しと内部リンクの提案

 

ユーザーにとって読みやすく、構造化されたコンテンツはSEOにおいて高く評価されます。

ChatGPT APIを活用すれば、本文の内容を分析し、論理的な見出し案の提案から各見出しの要約文・サブタイトルの作成なども自動で行うことが可能です。

さらに、CMS内の既存記事をリスト化してAPIに渡せば、関連性の高い内部リンク先をAIが提案してくれます。

これにより、サイトの回遊率や滞在時間の向上を促進し、SEOの総合評価アップが期待できるでしょう。

 

 

CMSにChatGPT APIを連携する方法

 

SEO作業の効率化に向けて、ChatGPT APIをCMSと連携させたい場合、どのような手順で行えば良いのでしょうか?

続いては、CMSにChatGPT APIを連携させる方法・手順を解説します。

 

 

①OpenAIのアカウントを作成する

 

ChatGPT APIを利用するためには、OpenAIのWebサイトでアカウントを作る必要があります。

OpenAIのアカウントを作るにはメールアドレス、またはGoogleやMicrosoft、Appleのアカウントが必要となります。

メールアドレスを使ってアカウントを作成するなら、パスワードの設定や個人情報などを入力します。

他のアカウントを活用する際はパスワードを設定しなくても良いですが、いずれもSMS認証が必要です。

 

 

②APIキーを取得する

 

アカウントが作れたら、OpenAIの「API Platform」にログインします。

ログインできたら左側のメニューにある「API keys」を選び、任意のAPIキーの名称を付けてください。

名称を付けたら「Create secret key」を押すだけでAPIキーの取得は完了します。

APIキーが表示されたら必ずコピーを取って保存してください。

キーは一度しか表示されず、「OK」をクリックしてしまうと後から確認できなくなってしまいます。

コピーで取得したAPIキーを他の人に共有・公開しないように、取り扱いには気を付けましょう。

 

 

③CMSでAPIを呼び出す

 

APIキーの取得が完了したら、CMSでAPIを呼び出します。

APIの呼び出し方法は各CMSによって異なるものの、基本的にはPythonなどのプログラミング言語を使って呼び出すケースが多いです。

APIとの接続が完了したら正常に動作するかテストしてみてください。

特に問題がなければChatGPT APIの連携は完了です。

 

 

CMSにChatGPT APIを実装する際の注意点

 

CMSにChatGPT APIを実装した場合、以下の点に気を付けてください。

 

 

トークン数が多ければ多いほどコストがかかる

 

ChatGPT自体は無料でも利用できますが、ChatGPT APIになると費用が発生します。

料金は従量課金制を採用しており、トークン数(テキストを処理する際に用いられる基本単位)に応じて課金されます。

例えば記事本文を毎回送信し、タイトルやディスクリプションを自動生成する方法を取っていると、想定以上にコストが膨らんでしまう可能性があるので注意が必要です。

特に日本語は使われるトークンが多く、英語だと1単語につき1トークンなのに対して、日本語はひらがなやカタカナだと1文字1トークン、漢字は1文字で2~3トークンも消費されます。

コストを抑えるためには、短く要約したテキストだけを送るようにしたり、回答の文字数を指定したりすることが大切です。

 

 

誤情報や不正確な情報が出力される可能性がある

 

ChatGPTは言語モデルを活用しており、リアルタイムの検索結果が反映されているわけではありません。

そのため、例えば専門的な情報や統計データなどを文章に加えようとすると、間違った情報や不正確な情報を出力してしまうリスクがあります

このようなリスクを回避するためにも、ファクトチェックが必要な文章は人の手で行うようにしたり、必ず確認プロセスを組み込むようにしたりすることが大切です。

 

 

APIキーの管理を徹底する

 

外部にAPIキーが漏洩してしまった場合、不正利用によるコストの増加や企業の機密情報、個人情報の漏洩などにつながる恐れがあります。

そのため、CMSにAPIを連携させる際には、キーの安全な管理が必要不可欠です。

具体的な対策としては、APIキーを環境変数に保管したり、機密情報をまとめたファイルを管理できるライブラリ(dotenv、direnvなど)を活用したりするのがおすすめです。

 

 

オープンソースCMSならプラグインを活用しよう

 

WordPressなどのオープンソースCMSには、機能を拡張できる数多くのプラグインが存在します。

このプラグインの中にはChatGPT APIによるサポートを受けて、文章の作成や画像生成、チャットボットの挿入などが行えるものもあります。

WordPressでプラグインを導入したい場合は、管理画面の「プラグイン」から「新規プラグインを追加」をクリックし、ChatGPT APIが活用されたプラグインを探してみましょう。

導入したいプラグインが見つかったら、「今すぐインストール」をクリックし、「有効化」とボタンが切り替わったら再度クリックしましょう。

ただし、最終更新日が数年前のプラグインはシステム上のバグやセキュリティ対策が不十分の可能性が高いため、インストールしないように注意してください。

 

 

 

今回は、ChatGPT APIとCMSを連携させ、SEO作業を自動化させる方法について紹介してきました。

ChatGPT APIとCMSを連携させれば、わざわざ外部でChatGPTを使わなくても、CMS上からChatGPTの機能を活用してSEO作業を自動化させることができます。

また、オープンソースCMSの場合はプラグインの追加によってChatGPTの機能を活用することも可能です。

ChatGPT APIを活用しながら、SEO作業を効率化させ、コストや業務の負担を軽減していきましょう。