Webサイトの現状を把握して改善するための施策を打ち出し、サイトを成長させるためにもSEOレポートの作成は必要です。
しかし、作成するにしてもどういった内容を含めれば良いのか、作成手順など、不明な部分がある人もいるはずです。
作成するにしても時間や労力がかかる点がデメリットの1つでもあります。
そこで今回は、SEOレポートの役割や成果、含める内容や手順など、レポートを作成するために必要となる知識をご紹介していきます。
加えて、SEOレポートの作成負担を軽減するためのAIツールについても解説していくので、Webサイトを成長させたい人やSEOレポートについて知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

SEOレポートとは

WebサイトのSEO対策の結果や現状などをまとめた報告書をSEOレポートと言います。
どういった対策を行い、どんな成果を果たしたのか、そしてどんな課題があるのかを含んだ内容となっており、データ整理や業務の透明性を高めるために重要な役割を持っています。
一般的には、Google サーチコンソールやGoogle アナリティクスなどを用いてデータ収集をしていき、その結果を可視化・分析したものをまとめた内容となっています。

役割

SEOレポートを作成する役割をご紹介していきます。

・SEO対策の成果を報告する役割がある
コンバージョン率やアクセス数など、具体的な数値を用いて成果を報告できるようになります。
具体的な成果を報告できれば、SEO対策の価値をアピールすることにつながります。

・課題の可視化や改善策の検討に役立つ
アクセス数の少なさやコンバージョン率の低さ、キーワード順位の低下など、現状での課題を可視化する役割もあります。
課題を可視化できれば改善策の検討にも役立ち、より効果的なSEO対策を実行することにつながります。

・競合の分析ができる
競合のWebサイトや戦略と自社のデータを比較すれば、自社のWebサイトがどんなパフォーマンスをしているか評価できます。
競合に対する自社の優位性、弱点などを知ることができ、競争力向上のための戦略も策定可能です。

・チーム内での情報共有
SEO対策の進捗状況を共有するためにもレポートは役立ちます。
チーム間で状況を共有すれば、共通認識としてより効果的な対策を推進できます。
良い成果を可視化すれば、チーム全体のモチベーション向上にも役立ちます。

・成果の広告
コンバージョン率やアクセス数など、具体的な数値を用いて関係各所に報告できます。
上司やクライアントにSEOの重要度を理解してもらえば、継続的なSEO対策の実施を促せます。

得られる成果

SEOレポートを作成すれば、以下のような成果を得られます。

・SEO対策を効率化できる
・予算を適切に配分できる
・チームワークの向上

課題を明確にし、限られた時間や予算を活用した対策の実行につなげることが可能です。
費用対効果の高いSEO対策を発見すれば、効果的な施策に対して重点的に投資することも可能です。
また、共通の目標に向けてチーム内で士気を高めて取り組むこともできます。
チームワークが向上できれば、さらなる成果にもつながるはずです。

SEOレポートに含める内容

ここからは、SEOレポートに含める内容についてみていきます。
Webサイトがどういった状態になっているのかを把握するためにも、伝えるべきポイントを理解しておきましょう。

概要

物事の要点を簡単に整理し、大まかな流れを伝えるためのものを概要と言います。
レポート作成時には必要不可欠な要素の1つです。
レポート全体の要点だけではなく、目的やどういったデータを使用して何を分析しているのかを、簡潔に説明してください。
また、対象期間として、どの期間のデータを集計したものなのかを含めます。
SEO対策によって、どういった成果が得られたのかもまとめましょう。

分析結果

各指標の推移や課題、改善策などをわかりやすく説明しなければいけません。
各指標の推移では、データを単に羅列するのではなく、時間の経過とともに指標がどう変化しているのか、データの意味やどういった影響があるのかを含めて解説していきましょう。
また、分析結果に基づいて課題や改善策を特定するのも必要です。
含めるべき分析結果としては以下の通りです。

・KPIサマリー
・検索クエリ分析
・コンテンツ分析
・被リンク分析
・競合分析
・ローカルSEO分析

今後のプラン

レポートでは、最後に今後のアクションプランを示していきます。
分析結果をもとにして、今後どういったSEO対策を行っているのか施策内容を具体的に記します。
また、施策の実行スケジュールについてもまとめてください。

SEOレポートの作成手順

次に、SEOレポートを作成する手順をご紹介していきましょう。
あらかじめ手順を覚えておけば、レポートの作成をスムーズに進めるために役立ちます。

1.目的・ターゲットの設定

まずは、SEOレポートを作成する目的やターゲットを明確化させます。
目的は、現状把握や効果測定、課題発見などが考えられ、企業によって異なります。
複数設定しても問題はありません。
ターゲットを明確にすれば、内容や書き方の調整に役立ちます。
例えば、ターゲットが上司であれば、SEO対策の成果を分かりやすく伝える内容となるため、図や表を多用した簡潔でわかりやすい文章にすることがポイントです。

2.データ収集

次に、必要なデータを収集していきます。

・Googleサーチコンソール
検索キーワード、検索順位、表示回数、クリック率などを収集できる

・GA4(Googleアナリティクス4)
アクセス数、ユーザー数、コンバージョン率、平均セッション時間などを収集できる

目的に合わせたデータを集める必要があり、定期的にデータを集めることも大切です。

3.データ分析

集めたデータを分析してSEO対策における課題や効果を特定していきます。
主な分析方法は以下の通りです。

・前年比や前月比といった指標の推移を分析する
・課題と改善策の特定
・競合のWebサイトとの比較分析

データは客観的に分析し、課題の原因がわかったら深く掘り下げる必要があります。
また、それぞれの原因に合わせて具体的な改善策を提案していきましょう。

4.レポート作成

分析結果に基づいてレポートを制作していきます。
基本構成としては、以下の通りです。

・概要
・SEO指標
・分析結果
・今後の施策
・資料

レポートの作成では、ターゲットに合わせて内容を調整する必要があります。
上司やクライアント向けであれば成果をわかりやすくし、Web担当者向けであれば、詳細なデータ分析が必要です。

5.提出・共有

レポートが完成したら、上司やクライアントに対して提出してください。
単に渡すのではなく、まずは事前にレポート内容を簡潔に説明することからスタートします。
質問されることもあるので、質疑応答を想定して前もって準備を進める必要があります。
また、レポートはチーム内で共有することも大切です。
共通認識を持てればSEO対策の向上に役立ちます。

SEOレポートをわかりやすく書く方法

ここからは、SEOレポートをわかりやすく書くための方法を解説していきます。

流れを意識する

全体の流れを意識し、読みやすいようにストーリーで伝えるよう工夫してみてください。
導入・本論・結論といった順で作成するのがポイントです。
それぞれ含める内容としては以下の通りです。

・導入:レポートの目的や概要
・本論:成果や課題、改善策
・結論:今後の施策や方向性

わかりやすい表現を使う

SEOレポートでは、専門的な内容を含むケースが多いです。
そのため、シンプルでわかりやすい表現にすることを大前提としてください。
専門用語が多いと上司やクライアントにとっては難しくわかりにくい内容となってしまうため、説明を添えてわかりやすいよう工夫しましょう。

表やグラフを使う

記すデータは図やグラフ、表などを使用すれば、読み手にとってわかりやすくなります。
単に文章だけでは読みにくさを感じ、わかりにくいといったデメリットがあるため注意が必要です。
例えば、グラフは指標の推移をわかりやすく表現してくれます。
表はデータを比較する際に便利です。
画像を用いれば視覚的な訴求も可能です。
文章だけでは伝えにくい情報を補完するためにも、活用してみてください。

具体的な事例を紹介する

SEOレポートの説得力を高めるためには具体的な事例を加えるのがおすすめです。
成功したSEO施策の事例を挙げれば、レポートの具体性や信頼性をアップさせるために役立ちます。
例えば、過去に行った施策の結果、検索順位やアクセス数がどのように改善されたか具体的な数字と一緒に説明することで成果をアピールできます。

テンプレートを使う

SEOレポートの作成では、既存のテンプレートを使用できます。
基本的な構成やフォーマットが提供されているので、活用すればレポートをゼロから作成せずに作れるので、時間をかけずに効率的に作成できます。
テンプレートをカスタマイズすれば、クライアントの要求に沿ったレポートを作成することも可能です。

SEOレポートの作成では生成AIの導入も可能

近年では、AI技術を活用してレポートを作り上げることもできます。
データ分析の精度や速度向上に役立つので、より効率的にレポートを作成したい場合には活用を検討してみましょう。

生成AIでできること

AIをアクセス解析に取り入れればデータ処理を自動化できるだけではなく、高度な洞察の抽出が可能です。
例えば、ユーザーの検索意図の分析、行動パターン、競合サイトとの比較などができるようになります。
また、ツールによっては、数値データをもとにして自然言語の洞察も自動生成できます。
アクセス解析にAIを導入する様々なメリットをご紹介していきましょう。

・時間と労力の削減
AIを活用してアクセス解析をすれば、作業時間の削減を目指せます。
これまで、手動で実施していたデータの収集や整理、分析、レポート作成を、自動化できるので、週次や月次レポートに費やしていた作業時間を数分で完了させることも可能です。
分析担当者は、これまでに費やしていた時間を戦略的な思考や施策立案といった部分に割けるようになります。

・将来を見据えた戦略を立てられる
AIを活用すれば、予測分析も可能となります。
過去のデータを学習したAIは、将来のトレンドやユーザー行動を予測することが可能です。
そのため、キャンペーンの効果予測や季節変動、コンテンツの人気度予測などの戦略立案に役立ちます。
例えば、過去数年のトラフィックデータを分析すると、次の四半期のアクセス傾向を予測してくれます。
リソース配分や広告投資の最適化が可能です。

・異常を検知してくれる
トラフィックの急激な変化やユーザー行動の変化、競合サイトとの比較など、人の目では気が付きにくいデータのパターンや以上をAIが検知してくれる点もメリットです。
特定のページで、バウンス率が急上昇した場合、AIが即座に検知して要因を提示してくれます。
問題を早期発見できれば即座に対応できるようになるため、機会損失を防ぐために役立ちます。

レポート自動生成ツール・予測分析AIの活用ステップ

一般的なAIレポート自動生成のプロセスは、以下のようになっています。

①データソースの接続設定の実施
②レポートテンプレートの選択または作成
③AIによる重要KPIや比較期間などの自動分析パラメーター設定
④週次や月次など、生成頻度や配信の設定
⑤ステークホルダーや受信者への共有設定

Narrative ScienceやAutomated Insightsといったツールを活用すれば、数値データを用いて自然言語の洞察を自動で生成してくれます。
AIレポートツールを使えば、ヒューマンエラーの削減を目指せるのも大きな魅力です。
また、予測分析AIの活用ステップは以下の通りです。

①トラフィック予測やコンバージョン率予測など、予測対象を明確にする
②必要となるヒストリカルデータの特定や準備
③時系列分析や回帰分析など、予測モデルを選択する
④モデルのトレーニング・検証
⑤予測の定期的な実行と結果の活用

予測分析AIは、定期的にトレーニングを実施すると予測精度の維持や向上が可能です。
繰り返し実施していきましょう。

 

今回は、SEOレポートについて解説してきました。
レポートを作成すれば、取り組んでいるSEO対策の効果や改善点を把握するために役立ちます。
SEOに詳しくない人が見ることも多いため、わかりやすいように作成する必要があります。
しかし、作成には多くの時間や労力が必要です。
より効率的に作りたいのであれば、AIの活用を検討してみてください。
AIを導入すれば、アクセス解析の作業時間を大幅に削減でき、高度な分析も可能となります。
AIレポート自動生成や予測分析も可能なので、高品質なSEOレポートを作成するためにも役立ててみましょう。