動画配信サイトのYouTubeには様々な動画配信者が存在します。

幅広いカテゴリが存在する中で、特に問題視されているのが「炎上系YouTuber」です。

炎上系YouTuberと言ってもすべて同じように炎上しているわけではありません。

そこで今回は、有名な炎上系YouTuberや種類、炎上系ではないものの意図せず炎上してしまった有名YouTuberの事例もご紹介します。

炎上系YouTuberについて把握したい方、YouTubeからの炎上を防ぎたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

炎上系YouTuberとは?

炎上系YouTuberとは、YouTubeに投稿する動画や生配信の中で世間的にネガティブな騒動を引き起こすYouTuberを指します。

ネガティブな騒動を引き起こすことで話題性を高め、動画の再生回数を稼いで利益を得ようとするのが一般的です。

炎上系YouTuberの問題点として、視聴者も楽しんでしまうことが挙げられます。

他人に迷惑をかけるなど動画の内容が悪質だった場合、多くの視聴者が冷静にスルーすれば利益も得られないため、炎上商法は成り立たないはずです。

しかし、1つのネタとして楽しむ層が存在することで動画の再生数が上がってしまい、炎上系YouTuberはさらに動画を投稿しようとします。

また、批判的な意見をコメントする人も騒動を大きくする一端を担っており、動画の注目度がさらに高まってしまう原因となっています。

 

炎上系YouTuberの種類

炎上系YouTuberを自ら名乗る人は少なく、動画や生配信が炎上していることで有名なYouTuberに対して視聴者が呼んでいる傾向にあります。

そのため、炎上系と言っても様々なタイプが存在しています。

どのような種類があるのか解説していきましょう。

 

物申す系YouTuber

社会や他人の言動に対して、自分の意見を強い口調で発言するタイプのYouTuberです。

その時トレンドになったことを取り上げるため、ジャンルも幅広く存在します。

自分の意見を通す姿を見てファンになる人も多く、意見に反対する人と対立することで炎上を広げていきます。

物申す系に近い存在として、何かしらの作品に対して辛口レビューをするYouTuberも存在します。

ただし、辛口レビューは視聴者と同じ目線で意見を言うため共感を得ることが多く、強い口調で発言しているものの炎上するケースは多くありません。

それでも作品や作った人に対するリスペクトが欠けていたり、結果的に迷惑行為となっていたりした場合は炎上する可能性が高まります。

 

暴露系YouTuber

他人のスキャンダルについて取り上げ、視聴者に暴露するタイプのYouTuberです。

芸能人のスキャンダルを取り上げる週刊誌と同様に、恋愛や不倫、金銭的なトラブルなどを取り扱うことが多く見られます。

暴露系は性質上有名人がターゲットとなりやすいですが、場合によっては一般人がターゲットになってしまうケースもあります。

暴露系YouTuberの場合、YouTuber自身が炎上するのではなくターゲットとなった人物が炎上してしまいます。

視聴者側もスキャンダルを求めていたり、暴露・炎上することでストレス発散につながったりするため、暴露系は炎上系YouTuberの中でもファンが多い傾向にあります。

 

不謹慎系YouTuber

社会的に不適切とされる内容や、不快な行動を取ることで炎上するタイプのYouTuberです。

例えば有名人が亡くなった際に、親族や関係者を名乗りでたらめな内容を語るYouTuberも存在します。

タイトルに釣られてしまったり、興味本位で再生したりする人もいるため、再生数を稼げてしまうのです。

亡くなった方を利用している行為でもあるため、あまりに不謹慎であり炎上を引き起こすことが多く見られます。

 

迷惑系YouTuber

公共の場や他人に対して迷惑をかけるような行為を撮影し、炎上するタイプのYouTuberです。

迷惑系は実際に迷惑を被っている人がいることから、炎上で騒動を引き起こすだけでなく、通報されて関係者からの抗議や訴訟を受けるケースも少なくありません。

最近では迷惑系の発展として「私人逮捕系」が話題を集めました。

私人逮捕系は転売ヤーや痴漢など犯罪行為を行っている現場に突撃し、その際の動画を勝手に投稿します。

コメントでは称賛を受けるケースもありますが、過剰な行動を取ったり勝手に犯人とされて冤罪を生んだりする可能性が高いです。

ただし、近年は社会的に問題となったことから、YouTube側の判断で動画が削除されたりアカウントがBANされたりすることも増え、利益が出しづらい状況になっています。

 

有名な炎上系YouTuber一覧

ここからは、炎上系YouTuberの中でも有名な人物をご紹介します。

それぞれどんな内容の動画を投稿しているのか、確認していきましょう。

 

シバター

炎上系YouTuberの代表的な存在であり、現在はプロレスラーとしても活躍するシバターは、時事ネタやYouTuberに対して批判する所謂「物申す系」に分類されるYouTuberです。

再生回数は平均5万~10万回となっていますが、以前投稿した動画の多くは数百万回以上も再生されており、人気のあるYouTuberであることがわかります。

 

コレコレ

コレコレは動画投稿も行っていますが、生配信をメインに活動しているYouTuberです。

元々ニコニコ生放送で配信していましたが、現在はツイキャスやYouTubeに拠点を移し、配信を行っています。

人気のある動画は渋谷でタバコをポイ捨てした人に注意する動画で、2024年1月時点で1,000万回再生を超えているものもあります。

また、生配信では視聴者から寄せられた話題について取り扱っており、直接その相手に質問をするというスタイルが基本です。

例えば有名グループYouTuberに属していたメンバーの女性関係を暴き、最終的にそのメンバーは活動休止に追い込まれました。

 

みずにゃん

ツイキャス配信をメインにYouTubeでも活動するみずにゃんは、雑談配信や凸動画、ゴシップ関連の動画などで人気を集めていました。

配信内容が物申す系に分類されるためそもそも炎上しやすいのですが、特に自身が炎上するきっかけとなったのが「はにゃん事件」です。

これは当時女子中学生だった生主と関係を持ってしまい、そのことを暴露され逮捕に至ってしまいました。

 

ナカイド

ナカイドは、ゲームに対するレビュー動画を中心に投稿しているYouTuberです。

話題の新作ゲームから評価の低いゲーム、ゲーム業界で炎上した事件などを主に取り扱っています。

タイプで言えばゲームに特化した物申す系ですが、再生数を増やすためにメタタグをつけるといった行為も行っていたことが判明しています。

中には業界のスタッフからリークされた情報なども動画の中で紹介していましたが、信憑性が低かったことで炎上してしまいました。

また、レビュー系の動画を出しているもののほとんどが序盤をプレイした程度のレビューであり、エアプではないかとの声も上がっています。

 

煉獄コロアキ

煉獄コロアキは、元々人気キャラのコスプレ姿で反ワクチン活動を行っていたことから知られるようになり、その後私人逮捕系YouTuberとなった人物です。

街中で私刑していく動画を投稿していましたが、2023年11月には警視庁から名誉棄損の疑いで逮捕されています。

さらに不法逮捕容疑で再逮捕を受けましたが、現在は保釈されています。

 

ガッツch

ガッツchは痴漢や盗撮の撲滅を掲げて動画投稿を行っている、私人逮捕系のYouTuberです。

痴漢したと思われる男性を追いかけて警察まで連れて行くのが基本ですが、場合によっては羽交い絞めをするなど、暴行に近い過激な動画も多く投稿されています。

また、2023年11月に覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました。

この件については自身が覚せい剤を持っていたのでなく、掲示板で覚せい剤を使った性行為の相手を募集していた人物に対し、女性を装って覚せい剤を持ってくるよう依頼して待ち合わせ場所に来た人物をそのまま私人逮捕して警察に引き渡したところ、一緒に逮捕されてしまったようです。

そもそも覚せい剤を持ってくるよう相手に指示したことが、覚せい剤取締法違反に該当するとのことでした。

逮捕を受け、現在は活動を休止しています。

 

有名YouTuberの炎上事例

炎上系YouTuberには該当しないものの、様々なきっかけで炎上したYouTuberも存在します。

何をきっかけに炎上してしまったのか、その事例についてご紹介しましょう。

 

はじめしゃちょー

はじめしゃちょーは2021年に登録者数が1,000万人に到達した、現在も人気YouTuberとして活躍する人物です。

しかし、何度も炎上騒動に発展した過去があります。

例えば2017年に発覚した三股騒動は大きく取り上げられ、話題を集めました。

暴露系YouTuberのみずにゃんの配信にはじめしゃちょーの元カノを名乗る人物が現れ、交際中に浮気をしていたことが暴露されています。

その後、大食い系YouTuberとして活動していた木下ゆうかもみずにゃんの配信に現れ、交際期間が被っていると暴露したのです。

はじめしゃちょーは炎上後、三股騒動に対する謝罪と事実内容について動画で語っています。

 

ヒカル

ヒカルはYouTuberとして活躍する一方、実業家としても活動している人物です。

そんな彼が特に炎上してしまった事件が、「VALU騒動」です。

VALUとは2017年に開始したサービスで、暗号資産(ビットコインなど)を使って疑似的な株式(VA)を発行し、自分の価値を売買するといったものです。

ヒカルもサービス開始日から翌月にはスタートさせており、人気YouTuberということで連日ストップ高の買い注文が続きました。

しかし、ヒカルは突然手持ちのVAを売ってしまったことで、一気に暴落してしまったのです。

これをきっかけにヒカル自身は数千万円の利益を得たと予想されていますが、ヒカルからVAを購入したほとんどの人は多額の損失を出してしまいました。

この騒動がVAを購入した人以外にも拡散され炎上し、最終的には無期限の活動休止を発表しています。

 

東海オンエア

東海オンエアはグループYouTuberの中でも特に人気を博しており、2024年1月時点でチャンネル登録者数は700万人を突破しています。

そんな東海オンエアはこれまでに際どい企画などで何度も炎上してきましたが、2023年にはかなりの大騒動を巻き起こしていました。

メンバーの1人・しばゆーの妻で同じくYouTuberとして活躍するあやなんが、同じメンバーのてつやに対して不満をぶつける内容のストーリーズを投稿したのがきっかけです。

しばゆーはあやなんの投稿に対してエンタメにしようと画策しましたが、あやなんはさらに不満を投稿し続け、最終的にしばゆーは暴走してしまいあやなんとてつやに対して暴露やリーク、てつやの下半身露出動画などを投稿しました。

最終的に東海オンエアのメインチャンネルは活動休止が発表され、しばゆーとあやなんは会えていない状況だと言います。

 

コムドット

2024年1月時点でチャンネル登録者数380万人以上を誇るコムドットは、若い女性を中心に人気を集めるグループYouTuberです。

そんなコムドットは定期的に炎上し、話題となっています。

例えば緊急事態宣言がされている中、深夜のコンビニで騒いだことをきっかけに警察沙汰となったことが週刊誌に報道されてしまいました。

また、東京ドームで開催されたイベントに平成フラミンゴも出演予定でしたが、事務所間での行き違いにより出場がなくなってしまいました。

出演を辞退する経緯なども動画で説明した平成フラミンゴでしたが、これに対してコムドットのメンバー・やまとが不満とも取れるポストを投稿し、炎上へと発展しています。

 

YouTubeからの炎上を防ぐためには?

炎上系YouTuberに限らず、動画内での行動や発言、SNSでの投稿などを通じて炎上してしまうケースはあります。

YouTubeからの炎上を防ぐためには、投稿する前に動画の内容に問題がないか第三者にチェックしてもらうことが重要です。

また、必要に応じてコメントをできないように設定しておくのも良いでしょう。

万が一炎上してしまった場合でも、速やかに原因を分析して同じようなことが起きないようにすることも大切です。

 

まとめ

今回は、有名炎上系YouTuberや有名YouTuberによる炎上事例などをご紹介してきました。

炎上系YouTuberは炎上商法によって動画の再生回数を回したり、認知度を高めたりすることで利益につながっています。

しかし、炎上商法は批判も受けやすく、信頼性を損ねるきっかけにもなりかねません。

場合によっては社会的な問題にまで発展し、悪い意味で名前を知られてしまう可能性もあるでしょう。

そのため、YouTubeに動画投稿する際はなるべく炎上しないよう注意することが大切です。

今回ご紹介した炎上系YouTuberや炎上した事例などは一部であり、他にも様々なことがきっかけとなって炎上しています。

このご時世、思ってもいなかったところで炎上する可能性もあるため、動画を投稿する前に第三者からのチェックは受けておいた方が良いでしょう。